ITストラテジスト試験は独学で合格できる?

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ITストラテジスト試験は独学で合格できる?

ITストラテジストは「ITと経営戦略のどちらにも精通した人材」で、情報処理技術者試験の中でも最高峰に位置付けられる国家資格です。
取得することで自身のキャリアアップにもつながる資格ですが、合格率が約14%と難易度が高いことで知られており、独学か通信講座を利用するべきかで迷う方も多いと思います。

この記事では、独学で一発合格した経験を踏まえながらITストラテジスト試験について独学と通信講座それぞれのメリット・デメリットを説明します。
最終的にはどちらが良いかご自身で判断頂けるよう、選ぶ際の考え方などもあわせてご紹介します。

<この記事を書いているのはこんな人>

・文系4大卒
・金融機関勤務
・IT系部署への異動を機に「応用情報技術者資格」を取得
・続けて「ITストラテジスト試験」に合格

ITストラテジスト試験は独学で合格できる?

結論から言うと、ITストラテジスト試験は独学で合格できます
実際、私は特に専門的な知識も実務経験もありませんでしたが、2週間ほど独学して合格することが出来ました。

ただし、それは小論文がある程度書ける人の場合です。
ITストラテジスト試験では論述形式の試験が課されるため文系出身者にとっては有利なのですが、文章を書くことに抵抗がある方だと一気に合格のハードルが上がります。

小論文に自信が無い方は、午後Ⅱ試験の論文対策が合格の別れめになります。
市販のテキストを購入して独学で勉強することももちろん可能ですが、論文というのは客観的に第三者に読んで添削してもらわないと上達が難しいです。
そのため、午後Ⅱ試験対策についてはWEB講座などで論文の添削指導を受けることをオススメします。


ITストラテジスト試験の難易度や合格しやすい人の特徴についてはこちらをお読みください。

独学のメリット・デメリット

独学のメリット
◆ お金がかからない
独学の場合、勉強にかかるコストを必要最小限に抑えることができます。
ITストラテジスト試験の過去問・解答は無料公開されているので、それを使って0円で合格することも不可能ではありません。

◆場所とタイミングを選ばない
独学では自分の好きな場所で好きな時間に勉強ができます。
夜勤など変則的な勤務形態で資格試験のためにスクールに通うのが難しい方や小さなお子さんがいる方でも自分のペースで勉強を進めることが出来ます。

独学のデメリット
◆論文対策が難しい
ITストラテジスト試験の午後Ⅱ試験は論述形式の試験が行われますが、IPAからは模範解答も示されていないため、どんな論文を書けば合格できるのか、どのように対策すればいいのかわからない人も少なくありません。

◆情報収集が大変
初めてITストラテジスト試験を受ける方にとっては、純粋な試験のための勉強以外の負担が多くなります。

◆質問ができない
知識を問う暗記試験ではあまり問題になりませんが、ITストラテジスト試験の午後試験で行われる記述式や論述式の試験では、解答を読んでも理解できない問題にぶつかることが多々あります。
独学では誰かに教えてもらったり、質問したりすることが出来ないので、そこでつまづいてやる気を失うことも少なくありません。

独学合格のポイント

特に独学では、どんなテキストや問題集を使うかが合格を分けるので、Amazonで購入者の口コミや評判を調べるくらいは最低限やった方が良いです。
万が一合わないと感じたら、必要経費と割り切って早いうちに別のテキストを購入しましょう。

テキストは1冊しか買わない
心配になるかもしれませんが、基本的にはテキストは何冊も購入するのではなく1冊に絞りましょう。
同じことでもテキスト毎に書き方が違っていたりして焦りや混乱を招くためです。
また、私自身も経験がありますが、テキストを購入しただけで満足してしまい、肝心の勉強を後回しにしてしまう危険性もあります。


私はこの1冊だけ購入し、IPAのホームページに掲載されている過去問を印刷して勉強しました。

過去問題やオリジナル問題を使い、時間内に論文を設計し、合格レベルに仕上げるにはどうすればいいのか。一つ一つ確認しながら進めていきます。午後1問題の事例を使って、論文を設計する方法も説明しています。巻末ワークシートを使いながら、実践形式で、論文に対する恐怖感を払拭していきます。第2部には専門家による論文が36本も掲載されています(Amazonより)

WEB通信講座

ITストラテジスト試験は独学でも合格可能です。
しかし、午後Ⅱ試験の論述対策など独学での勉強に不安がある人には、効率よく勉強できる通信講座がおすすめです。

メリット
◆論文の添削
午後Ⅱ試験の論文について、これまで多くの合格者を指導してきた資格スクールにはノウハウがあります。
そのようなところで論文を添削してもらうのが最も効率的かつ即効性のある午後Ⅱ試験の対策法です。

◆モチベーションの維持
独学だとなかなかモチベーションを保てないという方も少なくないと思います。
「受講料をムダにしないためにも絶対合格する」というモチベーションが働きます。

デメリット
◆お金がかかる
各自のレベルによって受けるべき講座は異なりますが、費用は約4~8万円ほどです。
費用を押さえたい場合は、模試のみ受けるという選択肢もあります。

◆スケジュールが決まっている
勉強のスケジュールや場所も決められていることから自由度が低く、仕事や家庭の都合で通うのが難しい人もいるでしょう。

ITストラテジストの試験は年に1度しか受験チャンスがありません。
独学で何回も受験することを考えると、多少お金がかかっても一発合格の可能性を上げた方がトータルでコスパが良いと私は思います。

筆者の体験談

私自身は独学で合格しましたので、すべての人に通信教育が必要だとは考えていません。
しかし、論文に苦手意識がある方はWEB通信講座の受講を検討してみても良いかと思います。
多少お金はかかりますが、年に1度しかない受験機会と自分の時間を無駄にしないためにも必要な経費かと思います。

まとめ

独学にもTAC講座の受講にも一長一短あり、どちらかがベストということはありません。
独学の場合は、情報収集をしっかり行ってポイントを押さえた勉強をすることが重要です。
午後Ⅱ試験の論述対策など独学での勉強に不安がある人は、多少費用はかかりますが第三者による論文の添削が受けられる通信講座がおすすめです。

また、少しでも合格の可能性を上げたい方や最小限の努力で効率よく勉強したい方もWEB通信講座がおすすめです。

TACのWEB通信講座は、プロが作成したテキストで勉強できます。これからITストラテジスト試験合格を目指す人は、ぜひご活用ください。

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